自分の「普段」を知ることから。今日から始めるブレストアウェアネス。

女性の身体を守るために、乳がん検診がとても大切であることはすでにご存知の方も多いと思います。
でも、次の検診を待つだけでなく、毎日の生活の中でご自身でもできることがあるのをご存知でしょうか。
それが「ブレストアウェアネス(乳房を意識する生活習慣)」です。
なんだか難しそうな言葉に聞こえるかもしれませんが、決して特別な専門知識が必要なわけではありません。
一言で言えば「自分の胸の『普段の状態』に関心・興味を持つこと」です。
初めてこの言葉を聞いた方にもわかりやすいように、今日から始められる「ブレストアウェアネス」についてお伝えします。
自分の胸の「普段」を知る
まずは、自分の胸の「普段」の状態(形や触り心地)を知ることからスタートしましょう。
特別な異常を探そうと緊張しなくても大丈夫です。
「私の胸はこんな柔らかさなんだな」と確認する気持ちで、以下の3つの方法を試してみてください。
ブレストアウェアネス(セルフチェック)の3つのやり方

1.鏡の前で(目で見てチェック)
両腕を自然に下げた状態と、両腕を高く上げた状態の2つのポーズで、胸の形や肌の様子を鏡に映してじっくり見ます。

2.お風呂で(触ってチェック)
石鹸の泡がついた手は滑りが良くなり、皮膚の下の感覚が分かりやすくなります。
指の腹(指紋の渦巻きがある平らな部分)を使って、胸全体を優しく「の」の字を書くように滑らせて触れます。

3.仰向けで(寝る前にチェック)
ベッドや布団に仰向けに寝転がります。
このとき、背中の下に薄いクッションや丸めたタオルを敷くと胸が平らに広がり、より奥まで触りやすくなります。
小さな「変化」に気づく
普段の自分の胸の状態を知っていると、「あれ? いつもと違うかも」という小さな変化に気づけるようになります。
チェックの際は、以下のような変化がないか気にかけてみてください。
1.触り心地
ビー玉や梅干しの種のような、ころころとした硬いもの(しこり)はないか
2.見た目
肌の一部に、えくぼのような「くぼみ」や「ひきつれ」はないか
3.肌の様子
赤く腫れていたり、ただれていたりしている部分はないか
4.乳首の様子
乳首から、血液が混じったような分泌物が出ていないか
変化に気づいたら、すぐに専門機関に相談する
もしも「いつもと違う」変化に気づいたら、次の健康診断や乳がん検診の時期まで待たずに、すぐに私たち乳腺の専門医がいるクリニックへご相談ください。
「気のせいかもしれない」とか「もし悪い病気だったらどうしよう」と不安になる気持ちはとてもよくわかります。
ですが、早く受診することで逆に「大丈夫」と安心できたり、万が一の場合でも早期発見することで体への負担が少ない治療を選択できたりします。
当院では可能な限り迅速な診断を心がけており、患者様の不安な時間を少しでも短くできるよう努めています。
定期的に「乳がん検診」を受ける
セルフチェックでは見つけにくい、ごく小さな変化や奥深くにある変化を見つけるのが、マンモグラフィや超音波(エコー)などの検査を用いた乳がん検診です。
「自分で触って何もなかったから大丈夫」と安心せず、ご自身の年齢や自治体の案内に合わせて、定期的に検診を受けることをセットにすることをお勧めします。
自分の体を大切に想う、毎日の新習慣
ブレストアウェアネスは、病気を探すための怖い時間ではなく、毎日頑張ってくれているご自身の身体を労わり、見つめ直すための優しい時間です。
お風呂で体を洗うとき、着替えるとき、そんな日常のほんの1分間を使って、まずは「今の自分の胸」を知ることから始めてみませんか?
当院は、ご自身の体と向き合う皆様の健康を、いつでもしっかりサポートしたいと考えています。
少しでも気になることがあれば、いつでも気軽にご相談ください。



