乳がん検診なら名古屋市千種区の赤羽乳腺クリニックへ

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乳がんを知ることから

早期に発見し、
適切な治療を受けることが重要

母乳をつくる小葉とそれを運ぶ乳管、それらを支える組織からなる乳腺。乳がんの多くは、乳管から発生します。しこりなどの自覚症状で気付くことや検診で指摘されること、また別の臓器に転移して発見されることもあります。告知や治療を通して、正しく知り、納得して乳がんと付き合っていくことが大切です。
早期に発見し、適切な標準治療を受けることで、多くの方がそれまでとほとんど変わらない生活を送ることができます。他の悪性腫瘍と比べて生存率が高く、サバイバーとしての長い人生を歩む可能性もあるため、周囲のサポートを得ること、ライフイベントと治療の関連、自身のくらしや生き方を踏まえてじっくりと考えましょう。

積極的に検診を受けましょう

早期発見のためにも、定期的に検診を受けましょう。高濃度乳房の方においては、通常のマンモグラフィに加え、超音波や3Dマンモグラフィをおこなうことで、より精度の高い検診が可能です。適切な検診を受けることで、自覚症状がない乳がんの早期の発見につながり、その後の良好な経過も期待することができます。

ブレスト・ウェアネス

ブレスト・ウェアネスとは「自分の乳房を日頃から意識して生活すること」です。
とても大切な習慣です。しこりを探す(自己触診)という意識や行為とは異なり、入浴の時、着替えの時、日常生活の中でのちょっとした機会に自分の乳房を見て、触ることで、まずは自分の乳房の状態を知ることから始めましょう。

ブレスト・ウェアネスの
4つのポイント

・自分の乳房の状態を知る
・乳房の変化に気を付ける
・変化に気づいたらすぐ医師に相談する
・40歳になったら2年に一回乳がん検診を受ける

以下のような変化や違和感が見られたら、放置せずにすみやかに受診しましょう。

・乳房にしこりがある
・乳房にひきつれ、くぼみがある
・乳頭から分泌物が出る
・乳頭の陥没、ただれや変形がある
・脇の下にしこりがある

遺伝性の乳がん

乳がんを引き起こす要因には、食生活や飲酒、喫煙などの生活習慣からくる環境因子と親から受け継がれ、生まれつき持った遺伝的因子によるものがあります。
遺伝性乳がんは、乳がん全体の7~10%といわれており、遺伝性乳がんの中で最も多くの割合を占めているのがBRCA1またはBRCA2の病的変異による遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)と分かってきました。
国内では2018年7月にPARP阻害薬のコンパニオン診断としてBRCA遺伝的検査が保険適用となり、2020年4月には一定の条件を満たした乳がん、卵巣がん患者さんに対しても保険適用が拡大しカウンセリングや未発症の乳房や卵巣卵管を予防的に切除するリスク低減手術が可能となりました。
あなた自身の家族歴を確認いただき、遺伝性の乳がんが心配な方はお気軽に医療スタッフにお尋ねください。

BRCA1,BRCA2遺伝的検査の保険適応条件

・がんの治療において、分子標的薬オラパリブの適応かどうかを判断する場合
・45歳以下で乳がんと診断された
・60歳以下でトリプルネガティブの乳がんと診断された
・両側の乳がんと診断された
・片方の乳房に複数のがん(原発性)を診断された
・男性で乳がんと診断された
・卵巣がん・卵管がん・腹膜がんと診断された
・ご自身が乳がんと診断され、血縁者※に乳がんまたは卵巣がん発症者がいる

※血縁者の範囲:父母、兄弟姉妹、異母・異父の兄弟姉妹、子ども、おい・めい、父方のあるいは母方のおじ・おば・祖父・祖母、大おじ・大おば、いとこ、孫など

上記に当てはまらなくても、既往歴や家族歴等からHBOCの可能性が考えられることがあります。その場合、BRCA1、BRCA2遺伝学的検査は保険が適応されず、自費診療となります。詳しくは、医師または医療スタッフにお尋ねください。